あらすじ
魔王城の三女リリア。
彼女は部屋に引きこもり、ゴミに囲まれながら漫画と小説を読み耽る日々を送っていた。
家族とは年に一度会うかどうか。使用人のセバスチャンとの攻防戦だけが、彼女の唯一の「社交」である。
そんなある日、先代魔王である父が死んだ。「え、生きてたんだ」と驚くリリアは、パジャマのまま葬儀に引きずられる始末。
だが、本当の悪夢はその後だった。父の遺言で、なんとリリアが次期魔王に指名されてしまったのだ。兄も姉も全員辞退。逃げようとするも失敗。気づけば、腹筋ゼロ回、魔法も逆に発動する史上最弱の魔王が誕生していた。
四天王たちは優秀だが、筋肉バカに爆発狂の魔術師、色気担当に幼女ドラゴンと一癖も二癖もある面々。執務は地獄、視察は恐怖、訓練は拷問。リリアは毎日泣きながら玉座に座る。
だが、スラムの子供たちとの出会い、民からの応援、そして勇者との戦いを経て、彼女の中で何かが変わり始める。守りたいものができたとき、引きこもり魔王は初めて、本当の力に目覚める――
「とりあえず、腹筋10回できるようになります」
彼女の成長は、まだ始まったばかり。