あらすじ
「あなたの声がないと、私、もう眠れないの」
県立椿ヶ丘高校の三年生、遠野透(とおの とうる)。 学校では目立たない「陰キャ」として振る舞う彼には、裏の顔があった。 それは、正体不明の人気配信者『トオル』。
波風立てずに卒業したい透だったが、ある日、学校一の美少女・雨宮 澪(あまみや みお)に呼び出されてしまう。 冷徹で人を寄せ付けないことから『氷姫』と呼ばれる彼女。 透は「身バレして退学か?」と覚悟を決めるが――彼女が差し出したスマホ画面には、トオルの配信ログと、大量のスパチャ履歴が映っていた。
「私、あなたの配信を二年前から見てるの」 「……古参アピールかよ」
氷姫の正体は、トオルの声を溺愛する「限界ガチ恋ファン」だった!?
「秘密を守る条件」として提示されたのは、毎晩の通話。 そして、毒親の支配から逃げ出した彼女を匿うための――【契約同棲】。
「透、アイロンかけて。……あと、一緒に寝ていい?」
学校では冷たい他人のふり。 でも家に帰れば、甘えん坊な彼女が待っている。 秘密を共有した二人の、甘くて焦れったい共犯生活が始まる。