あらすじ
※注:これはあらすじではありません
これは、私が昔に聞いた怪談です。
その怪談の名は…『ロッカー』。
ある男が、夜中、とある企業ビルに忍び込みました。
目的は金銭。借金を返済する為の身勝手な強盗です。
しかし忍び込んだ男はビルの夜間警備員に発見されてしまい…。
その警備員を殺害してしまいました。
警備員の遺体の隠蔽に時間を費やしてしまい、逃げるタイミングを失った男は、手近のロッカーに身を隠します。
その時、男は気付きます。
…そのロッカーの扉が開かなくなっていることに。
どれ程に揺すろうと叩こうと、ロッカーの扉は全く開きません。
男はロッカーに閉じ込められたのです!
慌てる男でしたが、強盗・殺人を犯した手前、助けを呼ぶこともできません。
そして、事態は急変します。
男が身を隠したロッカーが、ビルの外に運び出されたのです。
ロッカーの隙間から差し込む陽の光。
「これで助かる!」と男が安堵したのも束の間。
もともと廃棄処分にされるものだったのか。
それとも何かしらの因果が関係したのか。
男を閉じ込めたロッカーが運ばれた場所。
それは…金属スクラップ処理施設でした。
男を閉じ込めたままのロッカーも金属廃棄物の鉄屑として、プレス機に押し潰されていく。
男の叫び声は誰にも聞こえない。
…その時。
男は初めて気付きました。
ロッカーの扉に括り付けられていた一枚の家族写真。
その写真には[自身が殺害した警備員の顔]が写っていました…。