あらすじ
会社員として、娘として、
「無難」に生きてきた女性・麻由。
ある日、彼女は駅前の古い理容店で、
長く伸ばした髪を切ることを選ぶ。
ショート、スポーツ刈り、坊主、そしてスキンヘッド。
髪を削ぎ落とすたび、
彼女は社会の視線と、自分自身の沈黙に向き合っていく。
これは、
変わるための物語ではない。
削ぎ落とした先に、何が残るのかを見つめる物語だ。
五部構成で描く、
一人の女性が「選ぶ」ことを覚えていくまでの静かな軌跡。
派手な逆転も、劇的な救いもない。
けれど確かに、
彼女は息ができる場所を手に入れていく。