あらすじ
剣と魔術、そして銃と飛行船が生まれ近代化が進みつつある異世界。
ソルロンド伯爵家の十男として転生した主人公。
元服の日を迎えると同時に無能力者の烙印を押され、追放される。
追放先は人外魔境と呼ばれる最悪の土地――”ユグドラシル無限森林”。
生存確率0%。
近代化が進む国家、そして世界最強の上位種エルフ達でさえ開拓を諦めたその土地への追放は事実上の死刑であった。
だが、伯爵家も帝国も、世界の支配者たるハイエルフ達もまだ知らない。
自分達が冷遇し、追放したその男には規格外の力が秘められていた事を。
創造の権能――世界中が探し求める最強にして最悪の力が、人外魔境に解き放たれてしまった。
追放されたその男はその理外の力を振るって願う事は――。
「まずはツリーハウス作って大浴場作って――米炊いて焼き肉でもするか」
いつのまにか主人公の元には世界から忌み嫌われ、追放され傷ついた異種族達が集まり始める。
近代化と共に選民思想が進んだハイエルフにより追放された異種族達を日本食や温泉でもてなしたり、開墾や稲作を進める毎日。
森はいつしか村となり、村はいつしか街へ、そして領地へ。
発展と防衛と生活を繰り返し、無自覚のままに最強の領地を。
主人公は、知らない。
近代化により発達した戦争すら蹂躙する己の力の真価を。
そして。
「どうして、貴公だけが傷つくのだ……私達のせい、か?」
「ねえ、そんなに、ボク、役立たず……?」
「何が上位種……貴方に頼ってばかりの能無しじゃない……」
「ねえ、ご主人、絶対にボク達獣人の方がいいよね?
「そうだよ、ご主人を捨てた人間も、面倒ごとばかりかけるダークエルフよりも」
自分が助けた異種族も。
「オレは、兄貴失格や……弟1人庇えんで、何が長男や、ボケカスが……」
「嘘ですわ、あの子が、もういないなんて、わたくしの一番可愛い弟が、いないなんて」
「僕の王はあの子だけだよ、最初からね
故郷に置いてきた人格者の兄と姉、そして部下達。
なんか全員重たい事に。