あらすじ
全校集会で、クラスメイトの北藪夏乃が事故により亡くなったと告げられる。
主人公・七村にとって彼女は、真後ろの席に座っていただけの、ほとんど知らない存在だった。
北藪の席が空いた教室。
残された小さな痕跡。
七村は、知らないはずの誰かが「いなくなった」ことに、説明のつかない違和感を覚え始める。
そんなある日、七村は使われなくなった旧校舎の窓際で、
北藪と同じ姿をした“誰か”を目撃する。
北藪は、確かに死んだはずだった。
それでも、あの姿は何だったのか。
知りもしなかったはずの他人を、
なぜ自分だけが見てしまったのか。
記録と記憶の境界で揺れる違和感を手がかりに、
七村は静かに真相へと近づいていく。