あらすじ
ユリシーズ・ミドウィンターは学生という身分でありながら家を継いだ若き公爵だ。
彼は幼い頃に出会った伯爵令嬢カレンに恋をしていた。
しかし彼女には婚約者がおり、同じ王立学園に通いながらもユリシーズは彼女と親密な関係を築く事は出来ずにいた。
しかしそんなある日。
「カレン・シェルヴィー! お前との婚約を破棄する!」
カレンの婚約者が別の女を連れたまま、カレンを断罪し始めた。
勿論冤罪である事をユリシーズは知っている。
そして凛と佇む彼女が胸を痛めていた事も。
そこでユリシーズはカレンがこれ以上傷付く事がないようにと、人混みの中から前に出た。
「彼女は、私の指示に従ったに過ぎない」
カレンを庇いに出たユリシーズ。
彼にはある目的があったのだった。
これは初恋を拗らせた氷の公爵が、愛する女性を救うまでの物語――。