あらすじ
夜になると、人は人を喰う。
原因不明の感染症により、日没後にのみ凶暴化する“感染者”が発生するようになった世界。
昼は平穏、夜は地獄という分断された日常の中で、人々は互いを疑いながら生活していた。
会社員の高山真一郎は、日没直前に出会った少女・岬仁美を自宅に匿う。
彼女は噛まれていた。
夜が訪れ、彼女は“感染者”へと変貌する。
混乱の中で修一は選択を迫られる。
そして彼は、一つの嘘をつく。
翌朝、少女は人間に戻っていた。
その嘘は彼女を救ったのか、それとも——
不確定な世界で下される、取り返しのつかない「善意」の物語。