あらすじ

零細な簡易軌道でも、私達にとっては外の世界につながる、頼もしい存在だった。 でも、今日を最後に次は、春が来るまで列車の運行はない。その最後の日に合わせて、カイトは私に会いに来てくれたのだった。 「この列車に乗るのよ、カイト。また春になれば、会えるじゃない」  吹雪に覆われた辺りの風景のように真っ白になった頭で、泣き出したいのを必死でこらえて、私は強く言った。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2025/12/15
  • 現在の作品冬の最終列車(掌編・1話完結)