あらすじ
妾との間に生まれた子供だからと、幼いころから冷遇されて育った第三王女ヴィヴィアナ。そして迎えた18歳の誕生日、産まれて初めて「プレゼント」をもらう。
「シュタイナー公爵家に嫁げ」
ミハイル・シュタイナー公爵。「冷血公爵」と噂されるその男は、先月終戦した第三次魔法大戦の第一線で、見事敵将を討ち取った英雄である。一見見目麗しい貴公子だが、その素性は粗暴そのもの。どんな非道な仕打ちも残酷な拷問も、平気でやってのけるという、武功と同じくらい悪名高い男だった。
けれど――。ヴィヴィアナだって柔な女ではない。18年間、閉じられた王宮の中で育ってきたのだ。
「この結婚、ぜひお受けさせていただきます」
不敵に笑うのは、何も知らない深窓の王女ではない。この冷たく閉ざされた世界を生き抜いてきた、一人の女。
これは、心を閉ざした二人が触れ合い、愛をはぐくんでいく物語。