あらすじ
千年の歴史を誇る陰陽師の名門・天御柱家の跡取り、天御柱蒼真。
彼には霊力がなかった。
式神との契約もできず、霊力測定は「測定不能」。
三年前の神喰い討伐では、仲間を死なせてしまった。
「無能」「役立たず」――そう罵られ続けた二十年間。
そして遂に、一族から追放される。
「貴様に、もはや我が一族に居場所はない」
全てを失った蒼真は、妖怪が跋扈する「鬼門の森」へと足を踏み入れる。
そこで出会ったのは、稲荷明神の眷属を名乗る白狐の少女・白金。
「やっと、目覚めてくれたのね」
蒼真の右手に刻まれた痣が発光し、封印されていた力が解き放たれる。
それは「神殺し」――神をも殺せる、古代神族の力だった。
測定不能と言われた霊力は、測定器の限界を超えていただけ。
契約できなかったのではない。あまりに強大すぎて、封印されていただけ。
母の命と引き換えに封じられていた、世界最強の力。
「俺は、もう二度と大切な者を失いたくない」
白金との契約を果たした蒼真は、流浪の陰陽師として旅に出る。
各地で神喰いを討伐し、人々を救い、仲間を増やしていく。
やがてその名は「流浪の守護者」として、国中に轟くようになる。
だが、彼の力の覚醒は、世界を揺るがす大きな運命の歯車を回し始めていた。
神喰いの真の正体とは?
一族が蒼真を追放した本当の理由とは?
そして、古代から語り継がれる「神殺し」の宿命とは――?
追放された無能が、最強の陰陽師へと成り上がる。
壮大な和風ファンタジー、ここに開幕。