あらすじ
ある日、俺は名作RPG『ルミナス・テイルズ』に登場する悪役貴族、ジーク・フォン・ロートシュベルトに転生していた。
「マジかよ、最悪だ……」
ジークは、原作ゲーム終盤にて魔族に操られ、主人公の勇者リリーナに討伐されてしまう運命にある。
しかし、問題はそれだけではない。
原作ゲームの続編『ルミナス・テイルズⅡ』において、ロートシュベルト家の領地一帯は、闇落ちしたハーフエルフ・タニアの極大魔法で更地にされてしまうのだ。領地内は平民も含めて全員が死ぬ。
タニアは『ルミナス・テイルズⅡ』のラスボスである。
「うう……魔族や主人公だけでも脅威なのに、続編ラスボスまで対処しないと俺は生き残れないのか……。ん……? 待てよ……」
俺は『ルミナス・テイルズ』シリーズをやり込んだ経験がある。さらには設定資料集まで持っていた。
ならば。
「Ⅰだけじゃなく、Ⅱ――続編ゲーム知識も駆使して、未来を変えてやる」
「原作Ⅰの俺――魔族に操られたジークは、ただでさえトラウマ級のボスと言われていたんだ。俺は俺で鍛えれば、最強になれる」
「もうひとりの最強――Ⅱのラスボスを味方にして、魔族も勇者も迎え撃とう」
そして、俺は誓う。
「すべての知識を駆使して、なにが何でも生き抜いてやる! そして、平和にスローライフするんだ!!」
そうして、俺は人さらいに捕まった少女を助ける。少女は後に闇落ちするはずだった続編ラスボス・タニアだ。
「わたし……役立たずかもしれないけど……ご主人さまのお役に立ちたい!」
「あの魔物、滅ぼせばいいのですか?」
「ご主人さま……わたしの命を捧げます!」
あれ、こんなに懐いてくれたの?
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★33話、約10万字のキリがよいところまで書き溜めてあります。
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