あらすじ
こっそり色んなジャンルの本を貸してくれる院長さんや、優しい看護師さんも、笑顔をくれる父も母も大好きだった…けれど。
心配されるのが…特に、配慮されるのが嫌だった。他の皆と同じように、もっとフランクに接して欲しかった。
冗談を言い合いたい
悪口を叩き合いたい
喧嘩も…沢山したい
コップいっぱいに注がれた無償の愛が…優しさが…憐れみが怖くて…嫌で…だから、少女はしがらみのない夢へと逃避する。
……
少女はクリスマス・イブの夜。
クリスマスプレゼントを貰い、退院した。
家では父や母に甘やかされて…吐きそうで。
だけど、それに応えないとと努力した。
小学校と中学校は、2人の母校である聖マリウス学園に入学する為だけに、勉強漬け。クリスマスプレゼントも何も頼まない。
聖書も空で言える様になるまで、ずっと念仏みたいに唱え続けた。
退院したらやりたいゲームや読みたかった漫画も、友達と話す事すら切り詰めて…2人の期待に応えるために、全神経を注ぐ。
そうしないと…2人が報われないと思ったから。その甲斐あってか、聖マリウス学園にトップの成績で、入学する。
段々と、夢の中だけが…少女の居場所になりつつあった。
……
入学してからは、沢山の友達も出来たり、期末試験も全教科満点だったりと、とても充実した学園生活を送っていた。
そんなある冬の日。少女の誕生日の日に、父が工事現場での事故で亡くなった事を、学園から帰って来て、深刻そうな表情を浮かべた母から聞いて知った。
少女は……父の亡骸と対面し、母と一緒に泣いて…泣き喚いて、改めて再定義した。
やっぱり聖書に出てくる神様なんていない。
運命やご都合主義なんてものもなく、どんな善人や悪人であっても、死ぬ時は慈悲も罰もなく誰だって、等しく1人で死んでゆく…と。
それ以降…少女は心の枷を壊し、自由奔放に振る舞うようになり、家だけでなく、学園の中でも、ずっと寝て過ごすようになる。
母に失望され…沢山いた友達が1人、また1人といなくなり…たった2人だけになっても、夢は少女を裏切ることなくそこにあり続けた。
自然と、優等生と呼ぶ者は消え…元々、少女を疎んでいた者達から、密かに囁かれるようになる。
聖マリウス学園始まって以来の落ちこぼれ
————『居眠り姫』と。
簡易式(?)主要人物紹介
🎄 聖那 星屑(せいな きらら)
身分…聖マリウス学園1年→3年、
誕生日…12月25日
年齢…15→16
髪型…父譲りの朱赤色でクセ毛ロング(もう捨てたが、入学してから父が亡くなるまでの間は、灰色の十字架の髪飾りをつけていた)
瞳の色…母譲りの薄い茶色
趣味…夢の中で遊ぶこと→◾️◾️◾️活動
得意科目…宗教全般
苦手科目…宗教全般
好きな動物…子羊
嫌いな言葉…無償、無料、タダなどの甘言
装甲値…C
悩み事…「友人関係もそうだけど…ギザ歯なのも、悩み事っちゃ悩み事かもな。近所のガキどもが、あたしによく絡んで来るし。」
備考
◯階段から転げ落ちるくらいの不幸は当たり前。朝会から下校時間まで机に突っ伏し、授業をまるで聞かずに寝ているが、父が亡くなるまでは幼少期も含め、かなりの努力家で、ド勤勉…とてつもない程の豪運を持つ少女だった。
◯今も昔も善悪問わず、一方的に何かを与えられる事を嫌い、常に対等で平等な関係を望んでいる。
◯神様や妖怪といった超常的存在を欠片も信じておらず、自分の目で見て感じた光景のみを信じる。故に父の亡骸と対面するまで…心の奥底では、母の言葉を疑っていた。
◯2人の友達については、(本人曰く「あたしには、勿体ないくらいなお人好し達さ。」)と好意的ではあるものの、ちょっと後ろ向き。
不器用ながらも、いずれ機会があれば…今まで貰った分を2人に返してあげたいと、ずっと考えている。
◯本人は恐らく否定するが、幼少期での入院生活であまりにも『死』と『苦痛』が身近にあった影響で、心の奥底では自分という存在を主観的でなく客観的に捉えており、嫌な事があると、自然と夢へ逃避する悪癖がある。
☦️ 名戯 肯定(なざれ こうてい)
身分…聖マリウス学園1年、、
誕生日…不明
年齢…不詳
髪型…ボサボサな黒髪
瞳の色…全てを飲み込む黒色
趣味…旅、◾️◾️◾️活動
得意科目…歴史、宗教全般
苦手科目…歴史、宗教全般
好きな動物…羊
嫌いな言葉…正義、大義名分、人柱、犠牲etc…
ルックス…B−
悩み事…「そうですね……100%中、人類の行く末への不安が2%、プレゼントの準備と用意で41%…残りの57%は、星屑さんで私の悩み事は構成されてます。」
備考
◯痩せ型で陰気そうな雰囲気を醸し出す男。指定された制服を身につけず、ある時期を除いて白色のTシャツ、黒いズボン、首には銀色のロザリオを首にかけている。
◯学園には殆ど姿を現さないが、聖那以外の教職員及び、生徒といった関係者は全員何処かで、一度は学園内で彼を目撃している。
◯普段は世界中を旅しており、自分の正体を知るごく少数の信者達に協力してもらいつつ(本人曰く「…渋々です。」)、ひっそりとボランティア活動を行う。
◯ 聖那は寝ていて(◾️んでいて)知らないが、その間…パッと現れては、付近に誰もいないのを確認して、ちょっとした診察(◾️◾️の調整)を行う。
◯失意のどん底にいた自分を、やり方はどうあれ、立ち直らせてくれた聖那の悪癖を治してあげたいと密かに思っており、約束の日が訪れるその瞬間をずっと心待ちにしている。