あらすじ
婚約破棄ラノベの世界に転生した。
よりによって私の役は──
物語冒頭で王子に捨てられて即退場する、“最初のモブ令嬢ミリア”。
原作では名前すらほぼ出ず、
ヒロイン登場の前座として華麗に切り捨てられ、
そのまま背景に溶けて消えるだけの存在。
「最高じゃない!
むしろ安全!!
原作どおりに捨てられて、私はのんびりモブ人生を満喫するのよ!」
──そう思っていた。
だが、この世界には
原作の展開を強制する“強制力” があった。
王子から逃げても、逃げても、
なぜかイベントフラグに吸い寄せられる。
ときめきたくもないのに、ときめいてしまう。
避けたい夜イベントも、回避不能で発生してしまう。
そして迎えた“婚約破棄の夜”。
私はこれで平和なモブ生活に戻れる──はずだった。
しかし。
王子:「ミリアとの婚約は破棄しない!
何があろうと絶対にだ!」
会場どよめく。
本来のヒロイン唖然。
私、口パクパク。
さらに追撃。
「あの夜の君が最高で、忘れられない!!」
「やめろぉぉぉ!!大勢の前で言う話じゃない!!」
強制力はなぜかサボり始め、
原作ルートは大破し、
王子は暴走し、
私は全国規模の羞恥プレイに巻き込まれる羽目に。
王都では妙な噂が飛び交う。
「クロフォード令嬢は最高らしい……」
「聞いた?“ピー”がすごいとか……」
「誰か私を殺してぇぇぇ!!!」
必死に原作ヒロイン・アリシアの本来ルートへ導こうとするも、
王子はなぜか“ミリア一筋”状態でフラグを無視。
「強制力ぅぅぅ!!
働け! 原作に戻れー!!」
本来なら冒頭で退場するはずだったモブ令嬢、
なぜか物語の中心に引きずり戻され続ける。
――私はただ静かに消えたいだけなのに。
なのにこの世界、強制力までバグってません?
転生モブ令嬢の、強制力とバグった王子に振り回される
“婚約破棄不成立ラブコメ”開幕!
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