あらすじ
夭折した伝説のギタリスト、YUKIATSUの魂が、日本の平凡な高校一年生、大音響(おおねひびき)の身体に転生するところから物語は始まる。
平凡な日常を送る大音響は、自分が何者か分からない根源的な違和感に悩まされていた。その違和感は、中学時代のギター体験で決定的なものとなる。初めてギターに触れた瞬間、誰にも教わっていないはずの超絶的な技術が彼の指を動かし、彼の身体から魂を揺さぶる轟音が放出される。
ある日、父のレコード棚からYUKIATSUのLP盤を見つけ、その演奏を聴いた大音響は、自分がYUKIATSU本人であることを確信する。彼の魂、記憶、そして音楽への狂気的な情熱が、15歳の身体に宿ってしまったのだ。
高校に入学した大音響は、YUKIATSUとしての本能に導かれ、校舎裏の軽音部部室へと向かう。そこで聞こえてきたのは、魂の入っていない、ぬるい演奏だった。
大音響は部室に乗り込み、リードギターの部員からギターを奪い取る。そして、アンプのボリュームをフルテンにし、YUKIATSUの激しい未発表曲を弾き放つ。その暴力的なまでの音塊は、部員たちに恐怖と、抗いがたい魅力を同時に与える。
演奏後、大音響は部員たちに対し、「俺は、大音響だ。この軽音部に入って、すべてをぶち壊す」と宣言し、伝説のギタリストとしての第二の人生の幕を開ける。