あらすじ
“象をも殺すパンチ”というキャッチフレーズがとても印象的で、リアルタイムで全盛期の試合は観たことがないのに名前だけは知っていた。モハメド・アリ対ジョージ・フォアマンの共に十五億(当時のレートで)という桁外れのファイトマネーは、私が本格的にボクシングの試合を観るようになった昭和五十年代半ばでもアンタッチャブルな記録だったからだ。MLBのスタープレイヤーの年俸が15万ドルに届かなかった時代に、一試合で400万ドルを稼ぐ男がいたのだ。この二人が現在のボクシング界に存在していたら、大谷翔平の年俸を軽く超えるファイトマネーが提示されていたに違いない。二人はそれだけの価値があるボクサーだった。