あらすじ

ある世界があった。 それは、紅い月が永遠に空に昇り続ける世界。 “紅月”──その呪われた月は、人々の心を蝕み、欲と狂気を呼び起こした。 やがてこの世界は、「地獄」と呼ばれるようになった。 罪を犯し堕落した者たちが最後に行き着く、終焉の地として。 その地獄の只中で、ただひとり紅月を見上げ続ける少年がいた。 彼は何も知らなかった。 ──なぜ紅月がそこにあるのか。 ──なぜ自分がここにいるのか。 ──そして、自分の名前すらも。 欲望にまみれた地獄において、生き残れるはずなどなかった。 案の定、地獄の民に襲われ、少年の命は風前の灯火となる。 その時── ひとりの少女が、彼を救った。 彼女は言った。 「地獄に落ちた者は、やがて心まで堕ちていく。でも、贖罪を果たすことができれば、元の世界へ帰ることができる」と。 少年の記憶を辿り、罪を知り、償いを果たすため。 ふたりは、紅月の地獄を旅する。 その先に待つのが、救いか、それともさらなる堕落かも知らぬまま──。

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カクヨム
カクヨム2025/12/14
  • 現在の作品紅月の刻印