あらすじ
「兄上、見ていてください。私は世界を喰らい、あなたの国を盗りに帰ります」
鎌倉を追われ、歴史の闇に消えたはずの源義経は生きていた。
北へ逃れ、大陸の土を踏んだ彼は、修羅の道を歩む。
冷酷な知略と、恐怖による統率でバラバラだった騎馬民族を統一し、彼は草原の覇者「チンギス・ハン」となった。
だが、王となった彼にとって、モンゴルの平和は退屈な檻でしかなかった。
彼の胸で燻り続けるのは、自分を捨てた故郷・日本への昏い復讐心。
その目的を果たすためには、圧倒的な軍事力と、無尽蔵の富が必要だ。
義経は、退屈な玉座を蹴り、再び戦場へと足を踏み出す。
「金国を獲る。あれは、我らが世界帝国となるための最初の踏み台だ」
最初の標的は、中華の大帝国「金」。
世界最強の騎馬軍団を率いて、義経はユーラシア大陸を蹂躙していく。
これは、後に百歳を超えて「元寇」を指揮することになる男が、世界を恐怖で染め上げながら最強の帝国を築き上げる、壮絶な「国盗り」の物語。