あらすじ

俺、佐々木健一。元営業マン。 異世界に転生して三年、王都で商人として暮らしている。 この世界に転生者は珍しくない。 俺も時々、同じ境遇の人間と顔を合わせることがある。 でも最近、気になることがあった。 転生者互助会で出会う人の中に、「どこかで見たことがある顔」が何人もいるのだ。 名前も知らない。話したこともない。 それなのに、なぜか懐かしい。 大学生だった女性。定年退職した老紳士。高校生の少年。 全員が「あなたの顔にも見覚えがある」と言う。 俺たちの共通点は何だ? 記憶を擦り合わせるうちに、ある事実が浮かび上がってくる。 ——同じ電車。同じ車両。同じ瞬間。 俺たちは、あの朝の七号車で隣り合わせていた。 前世では一言も交わさなかった他人。 それが今、名前を呼び合い、星を見上げ、味噌汁を分け合っている。 これは偶然か、それとも—— 「縁」というやつか。 異世界転生×ミステリー×ほっこり。 読後、ちょっとだけ誰かに会いたくなる、そんな短編です。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2025/12/14
  • 現在の作品転生者、全員顔見知りでした