あらすじ
ここは地上から愛と恋が死に絶えた世界。
愛の神として仕事がなくなり開店休業状態に陥った黒神(ノワール)は、地底に引っ越してモグラたちと安穏とした日々を過ごしていた。
そんな黒神(ノワール)の元にある日、姉である恋の神・白神(ブランシュ)が、神力で生み出したヒロインを捨てに来る。
ブランシュは恋物語のヒロインを題材に、若い娘を生み出して地上の男と恋愛をさせれば、地上にまた恋が芽生えるのではないかと考え、『シンデレラ』の本を題材にシンデレラと瓜二つの娘を生み出したが、なぜか完成した娘は恋愛にまったく興味を示さなかった。恋をしないシンデレラに匙を投げたブランシュは、地底が冥府同然の状態と化していることに目をつける。
『小間使いにでも使って頂戴』と姉からノワールに押し付けられた『シンデレラ』──灰白(グリーズ)は、見た目こそ灰色髪の美少女だったが、なぜか中身はシンデレラとは似ても似つかぬ凛々しい女騎士のような性格で。
なりゆきで地底で暮らし始めた二人だったが、寡黙なノワールとさっぱりした気性のグリーズは打ち解け、日々の暮らしの中で二人は徐々に心を通わせてゆく。
(前後編の予定です)