あらすじ
記憶が“商品”として売買される世界。
失恋も、後悔も、黒歴史も、希望も、勇気も――
値札ひとつで誰かの手に渡り、消えていく。
「記憶を売る店」は、ただの闇市場ではない。
そこでは“人間そのもの”が分解され、並べられ、再利用される。
田所晴臣が目覚めたとき、彼は “ゼロ” だった。
過去も、感情も、価値観すらも失われた男。
彼に残されたのは、名前と、理不尽だけ。
彼を待っていたのは、
人の心を軽く笑い飛ばす白衣の店員──脳味噌司。
涙の価値は980円。
勇気は1280円。
絶望は特価セール。
感動すらキャッシュバック対象。
ふざけ倒し、笑い倒し、哲学をぶち込み、
胸を締めつけるほどの“生の痛み”が走り、
最後の最後にすべてが破壊される。
読者の感情をすべて売り飛ばす三部作。
笑い・混乱・感動・絶望・狂気・虚無。
そのすべてが癖になる。