あらすじ
黒金カイトの人生は、ライトノベルとウェブ小説に捧げられていた。
彼の夢はひとつ──魔法と英雄が存在する世界で「王」になること。
その願いは、あまりにも突然に叶えられた。
異星の惑星へと引きずり込まれたカイトは、古代文明が滅び、
魔法が“超技術”として進化した世界に放り込まれる。
そこには勇者も魔王もいない。存在するのはただ一つ──
国家すら瞬時に消し飛ばす、神血の怪物 ファランクス。
捕らえられたカイトは、殺される代わりにファランクスの神血を注入される。
彼はもう完全な人間ではない。
安全でもない。
人間とファランクスの狭間に生きる、危険なハイブリッドとなった。
暴走寸前の神格能力を抱えながら、カイトは常識外れの選択をする。
王国を築くことだ。
魔導工学、失われた機甲兵器の設計図、そして古代異星文明の残滓──
それらすべてを駆使し、彼は滅んだ文明をゼロから再生していく。
城壁を築けば、怪物が群がる。
技術を復元すれば、眠っていた脅威が目を覚ます。
一歩前へ進むたび、ファランクスの本能が彼の内側で蠢く。
生き残るには、自身の力を制御し、散り散りの人々をまとめ、
失われた科学と魔導技術を再構築しなければならない。
こうして、
血筋ではなく意志で王となったアラクサリア一世が誕生する。
しかし──
彼を変えた“あのファランクス”は今も見ている。
自らの「作品」を取り戻すために。