あらすじ
あらすじ
俺は、弟と同じ日に生まれた。
ただそれだけの理由で、俺と弟の価値は最初から違っていた。
家には「一人分」しか余裕がなく、
選ばれたのは、いつも弟だった。
学校、物、未来――すべて弟のもの。
俺は最初から数に入っていなかった。
両親はそれを「仕方ない」と言い、
弟はそれを「当たり前」だと思って育った。
気づけば、
俺は学ぶことも、望むことも、
我慢することに慣れてしまっていた。
――でも。
見下されることに慣れる必要なんて、
本当はどこにもなかった。
これは、
両親に露骨に差別され、
弟に軽蔑され続けた俺が、
「それでも黙っている人生」をやめるまでの話。