あらすじ
十三度、世界は繰り返した。
その度に姫巫女ララは“宿命”に喰われ、彼女を愛した者は記憶ごと失われた。
だが十四度目、黒龍が自らを犠牲にして世界を再編した。
目覚めた彼女は、もう姫巫女ではない。
「あなたの名は――」
皇女ララとして、彼に微笑みかける。
南の大地では魂を天へ還す“空葬”の儀が、
遥か北では科学と魔術が交わり、
西の禁足の地では、黒龍が永遠に舞う。
運命は、まるで巨大なシナリオのように二人を導こうとする。
しかし、白龍の守り手だった彼は、もう従わない。
決められたルートを外れ、彼女の手を取る。たとえ世界が、それを許さなくとも。