あらすじ

スーパー、毎晩同じ時間、リコルとして精肉コーナーに並べられる乙は、買われる価値もない半額品として日々売れ残っていた。 人間に下僕として扱われる生活、むしろ人間そのものを憎み、殺したいほどの感情を胸に抱えている。 そんな乙をじっと見つめる青年・宮田星牙が現れる。星牙は他の客のように値札を見ず、乙を商品ではなく、一人の青年として見る唯一の人間だった。 「乙くんが僕を利用したらいいよ。人間を殺したいんでしょ?どうやって殺そうとしてたの?」 狂気ではなく真剣さを帯び、星牙は乙の暗い願望さえ受け止めてしまう。 この男を利用すれば復讐に近づける──そう考えた乙は、星牙のリコルになることを選ぶ。 しかし、共に暮らす中で、星牙の当たり前の優しさや、歪んでいないまなざしに触れるにつれ、乙の中の憎しみは少しずつ形を変え始める。 半額で買われた夜から、人間を憎むリコル乙と、異常な愛の人間星牙、奇妙で危うい関係がゆっくり動き出す――。

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カクヨム
カクヨム2025/12/13
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