あらすじ
小学三年生のユウタが手に取ったのは、父が幼い頃に使っていた旧型の磁気お絵かきボード。レバーを引いても消えない、水色の麦わら帽子の少年の「残像」は、父の過去の罪悪感が残した、拭いきれないトラウマだった。
欠けた部分を完成させれば、消し去れると信じたユウタの無垢な好奇心は、ボードに封印されていた怨霊を解放する鍵となってしまう。
「あの時、ユウちゃんのパパは俺を見殺しにした」
怨嗟の感情をぶつける怨霊に対し、ユウタがとった最後の行動は、無垢な**「仲直りの印」**。父の罪が生んだ怨念を、息子の優しさが鎮める、切なく恐ろしい短編ホラーです。
怖さと感動が入り混じる、短時間で読める一作です。