あらすじ
ローゼンベルク大公家の令嬢クラリスは、
幼馴染の男爵との婚約を「身分が足りない」という理由で破棄した。
王宮舞踏会という公衆の場での婚約破棄は、
彼に大きな屈辱を与え、二人の関係を完全に断ち切った――はずだった。
その後、クラリスは第2王子の妃となり、
贅沢だが自由のない生活の中で三人の娘を育てる。
しかし娘たちは成長後、揃って離婚し、
「お母様のようにはなりたくない」と告げて実家へ戻ってきた。
母として、女として、
自分の人生を初めて振り返ったクラリスは、
遅れて訪れた自由を求め、酒と社交を楽しむようになる。
その中で出会った伯爵夫人との友情。
そして、偶然を装った再会――
かつて婚約破棄した幼馴染の男爵。
これは、
ざまぁでも溺愛でもない。
人生を選び直した大公令嬢が、ようやく自分の足で歩き始める物語。