あらすじ
高校二年生の青葉 依楓(あおば いぶき)は、人目を引く白髪のフェードショートだが、極度の無口で感情をあまり表に出さない。
幼馴染の八雲翠(やくも すい)や水瀬竪海(みなせたつみ)以外には、その心を開くことはない。
しかし、彼の内側には、誰にも見せていない驚くほどの絵の才能が秘められていた。
クラスメイトの日向 ほたる(ひなた ほたる)は、太陽のように明るい笑顔と優しい雰囲気を持つが、決してうるさくない、美術部所属の女の子。ただし、彼女の絵心は壊滅的。
文化祭の看板制作を任され、絶望の淵に立たされていた。
ある日、ほたるは依楓が隠し持っていた秘密のデッサンを見てしまう。
その写実的で繊細な絵に心を奪われたほたるは、無口な依楓に「秘密の協力者」を懇願する。
言葉の代わりに視線や仕草だけで意思疎通を図る、二人きりの放課後の共同作業。
ほたるの無垢な明るさと、依楓の不器用な優しさが交差するうち、彼らの関係は「秘密の協力者」から、言葉のいらない、特別な存在へと静かに変化していく。
これは、無口な青葉くんが、太陽のように静かに輝くほたるちゃんに、「好き」を言葉ではなく、色とキャンバスで伝える、ほのぼのと温かい長編ラブストーリー。