あらすじ
「婚約は破棄する!」王宮で慈善基金横領の罪を着せられたリュシエラ。
だが彼女は泣かない。断罪被害者の後見人指名権を行使し、王家直轄の処刑人公爵ノクスを後見人として指名する。会場が凍る中、彼は外套をかけて彼女を守り、三日で無罪を証明する取引が成立。
鍵は、彼女が隠し持っていた封蝋帳簿写し。偽造された命令書を照合で暴き、妹の字癖と香水の痕跡まで突いて、セドリクは牢、妹は修道院。名誉回復の先で、後見が終わる夜に彼女は自分の意思で婚約を更新する。
制度の抜け道で生存を確保し、証拠で断罪し、最後は甘く選び直す。そんな一話完結の物語が、今、幕を開ける。