あらすじ
「蓮くん、起きてー! 朝だよ美少女の目覚ましアラームだよさっさと起きやがれ!」
「……美少女に朝から馬乗りで襲われる事案について」
「わざわざお隣さんが起こしに来てやってるのに事案扱い!?」
高校二年生、訳あって一人暮らしをしている幾田連《いくた れん》のお隣には、訳あって一人暮らしをしている女の子が住んでいる。
誰もが見蕩れるような容姿、お淑やかで、上品で、生徒会にも属する誰からにも頼られる才女だ。
「ふふっ、皆さんおはようございます」
学校内での人気は凄まじく、告白された回数は数え切れないほど。
そんな少女───渋谷綾音《しぶや あやね》と隣同士になってから、もう早いもので四年が経っていた。
初めこそ赤の他人。
けれども、四年も経てば仲良くもなるもので───
「綾音さんや、スカートの中がピラッとしてるぞ」
「いいのいいの、どうせ蓮くんだしー! 私は一番のお友達さんになら下着までの開示も抵抗しないのだ!」
「ふむ、とりあえずご馳走様です」
毎日一緒にご飯を食べたり、外に遊びに行く時も家でも学校でも常に一緒にいたり、淑やかなはずの綾音が唯一蓮に対してだけ素を見せるようになったり……今では、すっかり二人は一番の友達に。
「まぁ、となりに住んでいればいつかはこうなるわな」
「だねー」
けれども、二人は異性。
となりに住んでいれば、いつかは友達としてだけではなく───
「わ、私……もしかして、蓮くんのこと昔から……!?」