あらすじ
時は大正。文明開化の光と、古き闇が混ざり合う帝都・東京。
路地裏に店を構える「怪異仕立て屋」の縫(ぬい)は、人ならざるモノの皮や肉を縫い合わせる闇の職人だった。
「いい色だ。アンタの血は、いつ見ても極上の染料になる」
そんな彼を頼るのは、帝国陸軍の対魔部隊長・鬼道。
右腕に宿した「鬼」の暴走を抑えるため、縫の持つ特別な針と糸を必要としていた。
治療と称して肉に針を通す縫と、報酬として怪異の死体を差し出す鬼道。
痛みと血で繋がった二人は、やがて帝都を揺るがす巨大な陰謀へと巻き込まれていく――。
軍服×着物×人外。
江戸川乱歩や泉鏡花を彷彿とさせる「擬古文」で描く、耽美で残酷な大正ゴシック・バディファンタジー。