あらすじ

* ――思い出すな。記憶を解くな。 誰かのそんな声が、ずっと頭の奥にこびりついている。 なのに僕は、その町の名前を聞いた瞬間、全部を思い出しそうになった。 * 「ふぁ~あ、よく寝た」 僕の名前はカルメ。ただの魔王様に仕える悪魔だ。 ……いや、ただの悪魔じゃない。魔王様直属の四天王の一人なのだ。 でも魔王様は、“ふぁんたじい”とやらに出てくる冷酷な魔王とは真逆の存在。 誰にでも平等で、贔屓もしないし、困っていれば助けてくれる。 僕ら魔族にとって最高の王だ。 だけど最近、その魔王様に困った噂が流れている。 「魔王は人界を支配して人間を殺そうとしている」――そんな悪意のある噂だ。 人間に擬態して暮らしている仲間たちから、同じ報告が何十回と届いている。 このままでは“ふぁんたじい”みたいに、先に人間が魔族を滅ぼしに来る……そんな最悪の結末もありえる。 そんなことだけは絶対に防がなくちゃいけない。 だが魔王様は人間と争いたくないらしく、特に対策もしていない。 だから四天王の僕が守るんだ――。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2025/12/13
  • 現在の作品魔王は本当に悪なのか~半亡霊の四天王は封印された過去を追う~