あらすじ
「店員さん、ありがとう」
その言葉が胸を刺す。――俺はここにいるのに。
システムに物理削除された俺は、誰にも認識されないまま、今日も妹(きゃく)にココアを運ぶ。
【あらすじ】
「日常の解像度」が落ちていく世界。
0円の伝票、モザイクの男、鏡のラグ。
大学生の境しおんは、世界を管理するマザーシステムによって「不要なデータ」として処理され、物理的に削除されてしまった。
データの墓場で彼を拾ったのは、システムから「善」を奪って堕天した元・管理者、シンリ。
二人は現世へ帰還するが、しおんは「認識阻害」のバグを負い、最愛の妹・ありなからさえも「顔の印象がない店員」としてしか認識されなくなってしまう。
「僕の目になれ。僕は君の銃になる」
拠点は、深夜のE-Sportsカフェ "NEON"。
表の顔は、引きこもりオーナーと深夜バイト。
裏の顔は、システムが見逃した「バグ(怪異)」を狩る執行官と観測手。
兄を探して店に通う妹を守るため、正体を隠した兄は、今日も漆黒の魔銃『ヨミ』と共に夜の街を駆ける。
――これは、システムに抗う「バグ(愛)」の物語。