あらすじ
Sランクダンジョンの深層、マイナス45度の極寒地獄。 「お前は無駄なコストだ」 Sランクパーティ『オリオンの牙』の荷物持ちリドは、無情にもその場に捨てられた。 生存確率0.002%。死を待つのみの彼に救いの手を差し伸べたのは、謎のシステムAI『シィ』だった。
「生存戦略を『単独自立』へ移行。スキル【生存圏・絶対防衛要塞】を起動します」
現れたのは、あらゆる環境を無効化し、快適な居住空間を約束する最強の『移動要塞』。 外は猛吹雪の地獄でも、中は暖炉と本革ソファの天国。 リドはステーキを頬張り、コーヒーを嗜みながら、魔物たちを自動迎撃で蹴散らしていく。
一方、彼を追放した元仲間たちは、過酷な環境とリド不在の不便さに転落していく。 「助けて! 入れて!」と懇願する彼らに、リドは冷徹な『コスト計算』を下す。 「――お前たちの資産価値はマイナスだ」
これは、理不尽に捨てられた青年が、最強の要塞と共に自由気ままに世界を旅する、優雅で痛快な逆転劇。