あらすじ
死んでも働くなんて、どこの社畜よ。
冥府省送魂部・名古屋支部の黄泉送りメイは、名古屋の街で迷える魂を“彼岸”へ送る。
ホスト霊、桶狭間の落武者、クリスマスの少女──
死霊《カスタマー》は今日も厄介で、メイの定時はいつだって遠い。
けれど最近、送魂したはずの魂が、生きているみたいに街を歩きはじめた。
送魂ログは更新できず、行き先は「非公開」。
箱に魂を吸い込む“何か”が暗がりで笑い、外資系の死神レオンは「同じ魂が二つ存在する」と言う。
そしてメイの肩には、ひよこぬいぐるみになった高位武将霊《ぴよ丸》まで居座った。
死は、正しく還らなければならない。
黄泉送りの仕事は、いつからこんなに“壊れやすい”ものになったのか──。
名古屋の夜で、死者が死ねない異常が静かに広がっていく。
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各話読み切りのホラー連作短編集。
どの話から読んでも楽しめます。
物理的な恐怖より“物語”と“余韻”を重視した、
読みやすいホラーを目指しました。
名古屋で密かに動き始める“死の異変”とともに、
メイは今日も、死者たちの声に耳を傾ける。