あらすじ
『存在税を払わない神は“神”じゃねぇ。ただの未納者だ。』
俺の仕事は《是無官》。ざっくり言えば、未納者を消す仕事だ。
……いや、まあ、もっと言えば後処理も俺なんだが。
そいつらを見つけて、存在証明を抜き取って終わり──ほんと、それだけだ。
神だろうが天使だろうが関係ねぇ。
抜いた瞬間だけはきれいだ。血まみれだろうとぜんぶ銀の粒子になるからな。
こっちに来たときは職務だって割り切ってた。
けどな、処理すればするほど世界が遠くなっていくんだ。
いずれ、あの世界にしっぺ返しをくらわすことを願うが……。
ああ、難儀だな。
神族は世界の乗っ取りを企んでいて、天使族は住民に首輪をつけたがってる。
ロクでもねぇ連中ばっかりだ。そんな奴らでも毎年、確定申告にくる。
まあ、悪魔の連中が一番真面目だな。あいつらそういうところだけ妙に律儀なんだよな。
結局、俺のやることは変わらん。
相棒の在香と魔道具屋のポコポコ。魔導端末の存子らと一緒に、
今日も未納者を“0”にするだけだ。
納税は忘れるなよ。
存在証明を抜かれたら──そこまでだ。