あらすじ
王国の「聖女」として塔に幽閉されていた少女リリア。
彼女は、本物の聖女の身代わりとして呪いを肩代わりさせられた「偽物」であり、用済みとして秘密裏に処分される運命だった。
処刑の夜。
彼女の部屋に現れたのは、国一番の暗殺者クロウ。
しかし、リリアは恐怖するどころか、死神に微笑みかけ、一つの取引を持ちかける。
「私を殺す前に、海まで連れて行って。この目で、青い世界を見てみたいの」
余命三ヶ月の少女と、感情を失った最強の暗殺者。
利害の一致から始まった逃避行は、やがて二人に「生きる意味」と「愛」を教えていく。
期限付きの命が輝く、切なくも美しい、最初で最後の旅物語。