あらすじ
写真に写るのは“過去の瞬間”だけ——そのはずだった。
写真を撮るのは好きだが、自分が写真に入るのは苦手な高校生・総悟は、友人から古びたフィルムカメラを譲り受ける。
何の変哲もない古道具。そう思っていた。
試し撮りをした公園で撮った写真。
現像して三日後、総悟は“それ”に気づく。
連続する写真の背景に、距離を詰めながらこちらを見つめる黒い人影。
だが──友人には、その影が“見えない”。
総悟の手元の写真には確かに映っているのに、
データ化して送った写真からは影が消えている。
まるで影が「写る相手」を選んでいるかのように。
そしてその夜、友人のスマホの写真、総悟の壁紙にも――
影は忍び込み、じっとこちらを見つめ始める。
カメラの前の持ち主は“突然いなくなった”という。
影は何を求めて近づいてくるのか。
次に消えるのは、誰なのか。
“写ってはいけないもの”がピントを合わせる、連続怪異ホラー。