あらすじ
地味な僕が描く絵には「熱」がある。その熱が、理性的な彼女たちのタガを外し、情念を暴走させる。
「僕の絵は、ただの絵じゃない。誰かの『情念』を燃料に燃え上がる、劇薬だ」
高校生の誉田 灯(ほんだ ともる)は、目立つことを嫌い、静かに筆ペンで絵を描くことだけを好む「モブ」のような少年だ。 しかし、彼には本人も知らない致命的な「才能」があった。
彼の放つ「熱(フェロモン)」と、描かれる絵画は、接する女性たちの「理性」のタガを外し、奥底に眠る「情念」を限界までブーストさせてしまうのだ。
スランプに陥ったストイックな幼馴染、神栖陽菜(かみす ひな)は、彼の絵に**「赫(あか)い」勝利への執着を燃やし、依存していく。 理知的な美大生、日立(ひたち)つくばは、彼の熱に触れて「紅(くれない)」の狂気を作品に宿し、暴走する。腐女子な図書委員、岩瀬鈴江(いわせ すずえ)は、彼を観察対象とし、「赧(あか)い」妄想と現実の境界を失っていく。 そして、他校の先輩、風間典子(かざま のりこ)は、恋人がいながらにして、彼に「朱(あか)い」愛欲を刺激されてしまう。
これは、無自覚な「情念の画家」が、彼女たちの心を極彩色に染め上げ、やがて逃れられない愛憎の渦に巻き込まれていく、熱と色彩の青春ラブコメディ。