あらすじ
大学生活とバイトの両立に疲れ果てた平凡大学生・佐倉誠。
唯一の逃げ場は、匿名性の高い裏アカで適当にミームとネタ投稿を投げること。
その夜もいつものノリでこう呟いた。
「異世界で疲れたので、現代で事務仕事を手伝ってくれる魔法使いを募集します(時給1,200円〜)」
完全な冗談。
いいねが数個つけば上出来。
――そんな軽い気持ちだった。
しかし翌日、誠のアパートに現れたのは
銀髪に蒼い瞳を持つ、どこか浮世離れした美少女。
彼女は名をルナといい、こう名乗った。
「魔王討伐を終えたSランク賢者です。投稿を拝見しましたので、応募に来ました」
誠はもちろん追い返そうとする。
が――ルナは本物だった。
空中に魔法陣を展開し、電子レンジを新品同然に修復してみせる。
それどころか、現代語を秒速で習得し、一瞬でレポートを仕上げる始末。
こうして誠は、
“時給1,200円で雇った最強魔法使い”
を居候させるという狂った日常へ巻き込まれていく。
だが問題は魔法どころじゃなかった。
ルナを追う異世界の残党、
彼女の魔力量を感知した謎の異能者、
さらに国家の秘密組織までが誠の周辺に姿を見せ始め――
平凡な大学生の生活は、音もなく非日常へと侵食されていく。
それでも誠の心に芽生えるのは、
自分を信頼して懐いてくるルナへの、
ほんの少しの温かさと、
とんでもなく危険な予感。