あらすじ
古くから龍神信仰が残る山間の村。巫女の血を引く**水尾清野(みずお きよの)**は、両親を亡くした後、親戚一家(宗次、美緒、綾乃)に虐げられ、使用人以下の生活を送ってきた。
そしてついに、村の安寧と引き換えに、彼女は「贄(いけにえ)」として、龍神の社に捧げられることになる。長年の孤独と絶望の中、清野は死を受け入れる覚悟を決めていた。
だが、夜の帳が下りた社に現れたのは、黒髪と青い瞳を持つ冷徹な美貌の龍神、**蒼月(そうげつ)**だった。
「待たせたな、私の花嫁」
蒼月は清野を「贄」ではなく「前世で契りを結んだただ一人の妻」として迎え入れる。彼の神域で、清野は初めての溺愛を知り、過去の傷を癒やされていく。
しかし、二人の再会は単なるロマンスではなかった。前世、彼らは愛し合ったが、結ばれれば世界に大災害をもたらすという「運命の呪い」によって悲恋に終わっていたのだ。清野の首筋に宿る青玉の簪の痣は、その悲しい契りの証。
龍神の神力を乱し、世界を滅ぼすと言われる禁断の愛。
これは、虐げられた少女が、一途な龍神の夫と共に、輪廻と悲恋の運命を愛の力で乗り越え、真の龍神の正妻となるまでの、永きにわたる溺愛の物語。