あらすじ
自分が手にかけたはずの妻が、毎晩部屋へ帰ってくる――
トリジアン商会の会長、サージェンスは、上流階級の娘であるアイリーンの願いに応え、彼女を妻に迎え入れた。しかし、生まれ育った環境の違いから感覚のズレが生じ、次第に彼は妻を疎ましく思うようになる。
ある晩、不慮の事故により、サージェンスはアイリーンを誤って殺めてしまう。自殺に見せかけようと偽装工作をした彼だったが、なぜか翌日になっても妻の遺体は発見されず、それどころか彼女はいつもと変わらぬ様子で過ごしていたという。
――彼女はあの晩、死んでいなかったのか? それとも……?