あらすじ
世界を見たいと願い、各地を歩く冒険者カイ。
遠距離と近接、どちらにも対応できる装備を選び、
彼は一人で判断し、一人で戦い、一人で生き延びてきた。
世界は広く、場所ごとに敵も地形も違う。
カイはそれを観察し、距離を測り、深入りしないことで
旅を続けている。
ある土地で、彼は一つの部隊と交わる。
速く、軽く、そして異様に生存率の高い集団――風走り隊。
寡黙な隊長の判断は、
強さや勇敢さではなく、
「どこまで踏み込まないか」に基づいていた。
個で完結していた冒険者は、
集団で判断するという別の生き方に触れる。
それは教えではなく、命令でもない。
ただ、世界の見え方が少しずつ変わっていく。
これは、
世界を見るために旅をした男が、
世界で生き延びる距離を知っていく物語。