あらすじ
「いずれ話そう」
それが婚約者の口癖だった。
何年も待ち、何度も話し合おうとし、周囲からは
「我慢すべきだった」「あなたが大人になれば丸く収まる」
そう言われ続けた伯爵令嬢エリシア。
だが彼女は、黙らなかった。
泣いて、怒って、喋り尽くし、それでもなお――結論だけは揺るがない。
間違っていたのは、怒ったことではない。
続けてしまったことだった。
感情的で、うるさくて、面倒な女。
そう評されても、彼女は自分の人生を自分で決める。
これは、静かに耐える令嬢の物語ではない。
よく喋り、感情を隠さず、それでも間違えなかった一人の女性の物語。