あらすじ
俺の名前は、麻生やなぎ。
高校二年の男子で、彼女も友だちもいない、いわゆるぼっち生徒の一人だ。これといって趣味は特にないのだが、幼い頃から強い霊感を持ち、日常茶飯時幽霊を視て過ごしてきた。
霊を視ることになれてしまった俺は無論驚かず、また複雑な家庭事情もあるため、いつの間にか寡黙でつまらない、ひねくれた青年となっていた。
しかしそんな春の深夜、俺は驚くほど怖くない悪霊と遭遇し、取り憑かれてしまうこととなる。とあるお願いをされると同時に。
――それは、コトダマと呼ばれる物体を四十四個集め、無事に天国へ導くこと。
こうして始まった、一生に一度のとんでもない高校生活。いつも独りで生活してきた俺の青春時代は、この一匹の幽霊――カナによって大きく変えられてしまうのだった。
主に笑いあり。時に涙あり。そして心霊ありの物語が、嫌々ながらスタート。
念のため最初に言っておくが、これはコメディーであって、決して笑い話のみではない。
*主要人物及び幽霊紹介*
幼い頃から霊感を抱く、寡黙でひねくれたぼっち高校生―麻生《あそう》やなぎ
悪霊と自称する、中身は空っぽなセーラー服女子高生アホ霊――カナ
尊敬する兄を亡くした、清廉潔白な生徒会長――水嶋《みずしま》麗那《れいな》
育ての親を亡くした、将来神主を目指す神職見習いイケメン――小清水《こしみず》千萩《せんしゅう》
幼少期に妹を亡くした、小柄な内気田舎娘――篠塚《しのづか》碧《みどり》
悪霊よりも恐ろしい、不可解な点が多い地獄の担任――九条《くじょう》満《みちる》
※他にも重要人物や重要幽霊が多数登場しますので、よろしくお願い致します。