あらすじ
クリスマスイブの夜、孤独を紛らわすためにSNSで都市伝説配信を始めた美咲。
視聴者の軽い煽りに乗せられ、彼女は「鏡の前で自分の名前を三回呼んではいけない」という有名な都市伝説を実演することにする。
洗面所の鏡に向かい、名前を一度、二度と呼ぶたびに、鏡の奥の違和感は静かに増していく。
三度目の名前を口にしかけた瞬間、鏡の中の“もう一人の美咲”が先に口を動かし、呪いは成立してしまう。
配信は途切れ、美咲の意識は暗闇へ落ちる。
しかしSNS配信は止まらず、画面の中では鏡の前に立つ「美咲」が笑顔で視聴者に語りかけていた。
それが“本物”ではないことに、視聴者たちは違和感を覚え始める。
だが気づいた時には遅く、名前を三度呼ばれた者の存在は鏡の内側に閉じ込められ、代わりの存在が現実を生き続ける。
「名前を呼ぶこと」「映ること」「見られること」が持つ不可逆の恐怖。
――次に鏡の前に立つとき、そこに映っているのは、本当に“あなた自身”なのか。