あらすじ

クレイは透明だった。悪趣味な魔術か。魔女の呪いか。透明になった理由は謎のまま。 五年間、誰にも認識されないままの人生を支えてくれたのは父の教えと一緒に暮らす人形の存在。 成人する誕生日に奇跡を信じて町に出たが、クレイを待っていたのはこれまでと何ら変わらない残酷な一日。 父が死んだ日に人生を変えられたのに、自分が生まれた日には何も変えてくれなかった現実に絶望したクレイは初めて父の教えを破った。 ――人形を完成させてはならない。 五年間、支えにしていた人形を完成させると、人形はひび割れながら光を放つ。 その人形の正体は呪いによって人形にされていた数百年前の王女フローレンスだった。 彼女の瞳に映る透明。自分の瞳に映る大輪。 数百年前から続く魔術と呪いを打ち破るべく、二人は今――互いに互いの手を取った。 世界はついでに救われておけ。

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カクヨム
カクヨム2025/12/17
  • 現在の作品透明は踊る。人形姫とあるいは――