あらすじ
夜会の最中、婚約者に「可愛げがない」と罵られ、一方的に婚約破棄を告げられた侯爵令嬢ヴィオラ。
言い返す彼女の前に割って入ったのは、婚約者の弟であり、幼馴染でもあるロアンだった。
震える声で兄を諫めた次の瞬間、彼はヴィオラを強く抱き寄せ、耳を塞ぐ。
——次に起きたのは、まさかのバルコニーからの飛び降り。
命からがら辿り着いた夜空の下。
前髪に隠されていたロアンの瞳は、星のように澄んでいて、まっすぐだった。
「僕だって男です。ずっと、あなたを想っていました」
可愛げがないと言われ、捨てられたはずの私が拾ったのは——
空でいちばん輝く、たったひとつの星。