あらすじ

「お前も、どうせ俺みたいになるさ……」  小説を書けずに悩む高校生・伊達夏樹は、ある日、“書けなかった未来の自分”と出会う。  諦め切った目で語られるのは、何も選ばなかった末路。  その言葉は、夏樹の心に深く突き刺さったまま消えなかった。  現実に戻った夏樹を待っていたのは、優しさと期待で彼を縛る先輩の存在。 「君なら書ける」と言われるほど、逃げ場はなくなっていく。  書かなければならない。  それでも、完璧を求めるほど、何も書けなくなる――。  そんな追い詰められた日常の中、 夏樹は屋上で一人の先輩と出会う。  不器用で、少し芝居がかっていて、それでも「完成させること」を肯定してくれる存在。  未来に否定され、現在に縛られながら、夏樹は問い続ける。 ――書くことは、救いなのか。 ――それとも、逃げ場のない呪いなのか。  これは、 “書けなかった未来”をまだ確定させないために、一人の少年が「物語の途中」に踏みとどまる物語。

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カクヨム
カクヨム2025/12/17
  • 現在の作品『僕はまだ、物語の途中だ』