あらすじ
完璧なセキュリティを誇る企業・ブルームトラベルで発生した、内部不正アクセス。
責任者である青葉澪(あおばみお)は、
「完璧でなければ守れない」という信念のもと、
感情を切り捨て、強く、冷たくあろうとしてきた。
その調査のために呼ばれたのは、
“壊れない仕組み”ではなく
“立ち直れる設計”を信じるチーム――アークシステムズ。
如月柊(きさらぎしゅう)、凪陽翔(なぎはると)、そして環(たまき)。
人の弱さを否定せず、温度を残す彼らの思想は、
澪の凍りついた心に、少しずつ揺らぎを与えていく。
完璧という鎧の内側で、
澪は初めて「泣けなかった自分」と向き合う。
これは、
氷が溶ける物語ではない。
氷の中に、光が差し込む物語。